AWS 匯入事例:西洋フード・コンパスグループ株式會社
クラウドへの移行検討は、グループの IT 戦略との整合性が取れるかどうか、という點に加え、DR の実裝可否、SAP との親和性、オンプレミスとの費用比較といった點がポイントになりました。同グループ経営管理 部門 情報システム部 アシスタントマネジャーである工藤 卓也 氏は「クラウドを検討する段階で、當初からクラウドの場合は AWS と決めていました。その上で、既存オンプレとの費用比較や各社ベンダーからの提案によるベンダー所有クラウドとの比較評価を行いました。」と振り返ります。
検討中は社內で會計データをクラウドに載せて良いのか?という議論もありましたが、その際、AWS や AWS のパートナー企業等から提供された情報が役に立ちました。また、英國グループ本社や APAC リージョンでAWS を利用していたこと、國內リーダーシップチームが後押ししてくれたことにより、スムーズにクラウド化の検討を行うことが出來ました。
検討の結果、西洋フード・コンパスグループは AWS であれば移行の目的を満たすことが出來ると判斷し、AWS への移行を決定しました。移行プロジェクトは 2016 年 4 月から開始され、同社とビジネスコンサルティングパートナーのクニエと APN パートナー2 社、外部ベンダーを含めた 4 社合同のプロジェクトとなりました。
移行プロジェクトではクラウド上に実際に基幹システムを移行、構築し、システム移行作業に問題が無いか、稼働に問題が無いかを検証の上、アプリケーションの動きや業務への影響が無いかを検証しました。「DR 設計/実裝と移行計畫/テスト/構築から本稼働を短期間で行う必要があったため、ほぼ並行で実施しました。AWS クラウド上で目的別に複數のテストシステムを立てることが迅速かつ容易に実現出來たため、プロジェクトを円滑に進めることが出來ました。」(工藤氏)
本稼働サイトは AWS の東京リージョンで、Amazon EC2、Amazon EBS、Amazon S3、Amazon Glacier、Amazon VPC、AWS Direct Connect、Amazon AMI を利用し稼働しています。DR 環境は AWS シンガポールリージョンを利用しており、AWS CloudFormation と AMI を利用した DR 環境設計を採用しています。「アプリケーション検証、グローバルガイドライン対応やリハーサルを経て、4 ヶ月程度で本番切替を行うことが出來ました。」(工藤氏)